ヨーロッパで生まれた株式会社という制度は、渋沢栄一によって明治以降、日本に普及しました。
しかし、ヨーロッパ人の文化に基づいて作られた株式会社の仕組みは、日本人の感覚には合わなかったのです。
会社は誰の物?と言われた時に、ヨーロッパ人やアメリカ人は、迷いなく「株主の物だ」と答えますが、日本人からすれば、それは「社会的な存在」であり「創業家と従業員を含む巨大な家族」という捉え方をします。
会社に対する考え方の違いが、経営判断に対する違いにつながっていきます。
会社という組織制度が社会で果たす役割はとても大きいものの、それを運用する人の価値観によって、組織の行動は変わります。
日本人の「原丈二」さんというキャピタリストが、欧米型の株式会社制度を強く批判しているのですが、その主張の内容についてもご紹介しています。